講演抄録/キーワード |
講演名 |
2022-08-08 13:10
[招待講演]サイバー・フィジカル社会の光コミュニケーションロードマップ ○高田英明(長崎大) |
抄録 |
(和) |
近年、グローバル化や働き方改革、ダイバーシティ推進などに伴い、誰でもどこからでも円滑なコミュニケーションを対面と同様に実現したいという要望が高まっている。特に一昨年から続くCOVID-19による世界的なパンデミックの度重なる影響で、在宅からの遠隔会議や遠隔授業によるコミュニケーションツールの利用が、オフィス環境だけでなく家庭など普段の生活の中にまで広く急速に普及し、デジタルの価値に重きを置いたツールの開発や利用が一部で始まりつつある。特に、サイバー(仮想空間)とフィジカル(物理空間)の関係性が大きく変化するこれからの時代においては、人々の行動やコミュニケーションが大きく変化し、その変化に対応した新たな光技術の活用が期待される。
光テクノロジーロードマップでは、今後の光産業の発展を見定め、光技術の研究開発を方向付けることを目的に、人と人とのコミュニケーションの分野をテーマにした「サイバー・フィジカル社会の光コミュニケーション」ロードマップを策定した。デジタル化による社会環境の大きな変化により、物理空間での体験は物理空間だけではなく仮想空間と組み合わされ、どのような体験がもたらされるかが重視される。また、仮想空間を第一選択肢とする行動が増加することで、人々は仮想空間サービス上で社会活動を日常的に行い、仮想空間上に存在する「もの」や「人」とのコミュニケーションが自然になる。2040年頃には、サイバー・フィジカルの境界を意識しない体験を重視した取り組みが注目されるだろう。
本ロードマップでは、4分野(ソーシャルコミュニケーション、ヘルスケア、教育、ショッピング/エンターテインメント)によるアプリケーション応用に求められる具体的な6分野(バーチャルマッピング、XR、テレイグジスタンス、センシング、情報ディスプレイ、低遅延ネットワーク)の技術ロードマップを策定し、将来のサイバー・フィジカル社会における人と人とのコミュニケーションのための光技術の研究開発の方向性の指針を示した。 |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
光技術 / 光産業 / ロードマップ / サイバー・フィジカル / コミュニケーション / / / |
(英) |
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文献情報 |
映情学技報, vol. 46, no. 24, 3DMT2022-29, pp. 1-6, 2022年8月. |
資料番号 |
3DMT2022-29 |
発行日 |
2022-08-01 (3DMT) |
ISSN |
Print edition: ISSN 1342-6893 Online edition: ISSN 2424-1970 |
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