細胞内の生体分子相互反応や輸送の解明のために,蛍光相関分光法による多点計測の実現が望まれている.本研究では,大規模多点計測実現に向け,従来の時系列計測法に代わり,自己相関関数と等価なパワースペクトルを測定する手法を提案する.そのために,LEFM(Lateral Electric Field Modulation) 素子により光電荷を高速変調し,大きい信号レベルまで蓄積した後に信号を読み出すことで,高S/Nの計測をビデオレート程度で実現することを目指している.提案する撮像素子をデバイスシミュレータを用いて設計した.